卒業研究について

卒業研究という制度は、どこの大学にもあるのだろう。ところで京都大学理学部の物理系においては、どうも卒業研究というものはなくて、代わりに一年間かけてなんか実験をやらされるんだそうだ。たしかに、学部4年程度で、卑しくも「研究」と名のつくものができるはずもなく、現実的な気はするが、しかし残念な気もする。

って言うか、媒質中の電磁気は非常に難しいから、一年間「研究」させてもらいたいんやな。
実験なんか別にしたくないし。駄目やろうな。勝手にするか。

ところで、物理モデルを作ってみようという「研究」をしようとすると、学部生程度では、大きな壁にぶち当たることに気がついた。(壁があることは認識していたが、それがどういうものか気づいたのは初めてだ。)電磁気学のようなほとんど完成した学問について、それと同型なモデルを考えようとしたときに、具体例で確かめながら進まないと、トンデモない(かもしれない)ことを平気でしてしまう。それを経験・知識によって補ってくれる先生がいないと、一人では何もできないなあと、感じました。