ランダウ統計物理ゼミ第六回

後期一回目、久しぶりのゼミなので新鮮だった。範囲は進まなかったが、内容も非常に有意義だった。体調不良で帰ってしまった彼のためにもまとめておこう。
参加者は俺、ぬし、ゆみ、おた。発表は俺。

  • §16熱力学的諸量の導関数の間の関係
    • (T,V)を変数として熱力学的物理量(とその導関数)をあらわすときにP(T,V)とC_v(T,V)を用いることができる。((T,P)については双対的。)
    • 本ではいくつかの自明な物理量に関しては省略してあるが、それらを補うと便利なリストになる。
    • §の終わりにまとめてくれるとありがたいが、それをすると本が倍の厚さになって物理教程の価値が下がる。
    • 式(16.9)はC_v=…とした式が求める式だが、後の議論のために変形してある。
    • この変形の際に一言書いてくれるとありがたいが、それがないのが物理教程の特徴だ。
    • 式(16.14)においてC_vは式(16.9)により、(T,P)を用いてあらわされていると考えられる。
  • §17熱力学的温度目盛
    • この§に出てくる式は特別な式ではなくて、同じ(温度目盛を設定するという)性質を持った他の式で代用してもよい。例えば出発点でQのV偏微分を考えても式(17.1)とほとんど同じ式が得られる。
    • 式(17.1)を積分するときには積分定数に注意する。1/xの積分は一般にlogの中に次元を持った量が入るので、積分定数のなかにも次元が入る。
  • §18ジュールトムソン過程
    • 【疑問】ジュールトムソン過程はそもそも何をするための実験なんだろうか。
    • 式(18.2)の左辺は(T_2 - T_1)/(P_2 -P_1)だが、右辺の偏微分はこの実験とは独立に、考えている気体についての状態方程式を代入したものである。