税金の使い道

4回生の課題研究の研究室ですが、事前に調べていた以上にハード面が充実しています。学部生でも、理論系の研究室に必要なものはほとんど全て使えるようです。京大の理論物理でここまでそろっている研究室と言うのはほとんど聞いたことがないです(^^;)ここまでしてもらうと、(ほったらかしにされていた今までと違って)納税者にも申し訳ないので、しっかりと勉強しないといけませんね。
そういえば、現代、基礎科学に対して税金を使うことに対する社会的な合意は取られていると言えるのでしょうか。今の時点で僕が気にすることではないのかもしれませんが、もし、市民が必要ないと判断するのなら、科学者が科学をすることは単なる道楽です。必要のない研究から切り捨てられても仕方ないでしょう。ただし、必要ないと切り捨てるからには、市民にはメリットとデメリットをきちんと把握してもらわなければなりません(税金の使用が市民の幸福の追求にあるのだとすれば、ですが。)。しかし、メリットとデメリットがしっかりとわかっている人は、政治家、官僚、識者の中でも、どのくらいいるのでしょうか?
見識の欠如の責任はむしろ、科学者自身にあるように思います。