またしばらく書かないところであった。とりあえず学んだことだけ書いておこう。

  • 衝撃波の話

俺が勤めている塾のテキストで、音源が音速を超えると衝撃波が発生することの説明に、「同位相面が円錐状になって同時に来るため、振幅が大きくなる」とあった。
俺は衝撃波がどうして発生するのかは知らないが、この説明はおかしいと思ったので、いろいろ考えてみた。そもそも同位相面になんてなりっこないし、全然重ねあわさらないぞ。しかし、衝撃波が、円錐状にできるということはよく聞くので、実験事実であることは間違いないだろう。
調べてみるとやはりこの説明は間違っていることがわかった。結論だけを書いておく。衝撃波の発生は、圧縮波の伝播速度は音速を超えるため、媒質に密度の不連続面が生じる。この不連続面が衝撃波の発生面である。円錐状になるのは音波の伝わる部分であって、衝撃波はこの中には決して入ってこないので、音源の先端が鋭利であると、衝撃波面は鋭利になるらしい。(アヒエゼール)
ところで、高校物理のチャートの説明を読むと、短いながらもかなり正確な説明がしてあった。さすが、チャートや高校教科書は説明がしっかりしている。某塾のテキストについては、高校生に間違った物理知識を教えているということ以上に、非論理的な説明で物理を貶めることは勘弁して欲しいと思った。(説明文を読んだだけで間違いに気づく。)